ショーハンドラー

ショーハンドラーとは

ペット(特にイヌ)に関わる仕事にもたくさんの種類がありますが、その中でも「ハンドラー(ショーハンドラー)」という仕事はあまり知られていないかもしれません。

イヌの世界には「ドッグショー」というものがあることは、ご存じの方も多いと思います。
ドッグショーは一般の飼い主にとってはあまり馴染みがないものかもしれませんが、ブリーダーなどイヌを販売する側にとっては非常に重要な大会です。

なぜなら、もしドッグショーで自分が所有しているイヌが優勝したら、そのイヌの価値が非常に高まると同時に繁殖価値も高まりますから、ブリーダーにとってはお金儲けのチャンスとなるわけです。

ドッグショーではどのような審査が行われているのかというと、大きく6つのポイントに分けることができます。
「タイプ」はその犬種の持つ独特の資質についての審査です。
イヌは交配が進むにつれて雑種が増えてきますが、タイプでは犬種の保存に重きをおいて、その犬種の本来の姿がどのくらい残っているのかについて審査をします。

「クオリティ」はイヌの洗練度を見ます。「コンディション」はイヌの健康状態や精神状態の様子を審査します。「サウンドネス」は過度に攻撃的でないかとか、怯えたりしないかなどを審査します。
「バランス」はその犬種の持っている全体的なバランスについて審査します。
「キャラクター」はマナーの良さや醸し出されるオーラなど、そのイヌの魅力を審査します。

このような審査は大きな会場などで行われますが、慣れていないイヌはどうしても緊張して怯えてしまったり、警戒心から吠えてしまったりします。
また、歩様審査などでは周りの人やイヌを気にしてまっすぐに歩かなかったりします。
そこで、プロのハンドラーがドッグショーで見栄えが良くなるように訓練するわけです。
ですから、ハンドラーという仕事はショーの会場でイヌを操るだけではありません。
ショーの数カ月前からオーナーさんからイヌを預かり、躾を行うのも大切な仕事です。

資格の有無や収入について

ちなみに、ショーハンドラーになるための国家資格などはありません。
誰でもハンドラーになることができます。
しかし、単なる自称ハンドラーではオーナーさんから信頼を得ることはできないので、イヌを預けてもらえないでしょう。そこで、ジャパンケネルクラブには、ドッグショーにおいてイヌの魅力を最大限に引き出すことができるようなハンドラーを育成するための、ハンドラー資格というものがあります。

ジャパンケネルクラブのハンドラー資格にはC級・B級・A級・教士の4段階あり、資格を取得するためにはジャパンケネルクラブの会員となって講習会などを受ける必要があります。
もっとも簡単なC級を受験できるのは18歳以上で、JKCの会員歴1年以上の人となります。
ちなみに、もっとも難しい教士の受験資格は、30歳以上で、A級を取得してから5年以上経過していて、居住地を管轄しているブロック協議会から受験資格を与えられた人に限定されます。

ハンドラーの収入についてはまちまちです。もちろんたくさんのイヌを優勝させた経験のあるようなハンドラーの場合には単価も高くなりますし、依頼されるイヌの数も多くなるでしょうから収入も良くなります。一方、駆け出しのハンドラーの場合にはなかなか依頼が来ないということも多いでしょう。
優秀なハンドラーになると1ヶ月の料金が10万円にもなる場合もあるそうです。

8月 8th, 2012 by