自然保護官

国家公務員として自然保護活動をする仕事

自然保護官とは別名「レンジャー」と言われる自然保護のための仕事です。
日本全国には数多くの国立公園がありますが、その区域内において自然環境を細かく調査するとともに保全のための活動を行っていきます。

自然保護官という仕事ができたのは昭和28年(1953年)からのことで、アメリカの国立公園を守る「パークレンジャー」という仕事をならって設置されることとなりました。

当初は全国で12名とかなり少ない人数で仕事を行ってきましたが、現在では250名程度にまで増えており今後も少しずつ増員していくことが計画されています。

全国の国立公園は開発行為によって自然環境が破壊されないようにあらかじめ建築や工事を禁止している区域で、園内には他の地域には見られないような珍しい生態系や希少種生物が多く見られています。

そうした貴重な動植物を守るために細かい規制がかけられているのですが、国立公園は面積が非常に広いこともあるため、きちんと監視をしていかないと自然破壊行為が行われてしまうこともよくあります。

自然保護官は国立公園内を巡回して異常がないかを調べるとともに、何らかの異常が見つかった場合にはそれを回復するための計画を立てて実施していきます。

また国立公園内で自然環境の状態を調査し、規制の強弱を決めるための区分け作業も行っていきます。
この区域分けは一度定めたら半永久的にそのままというわけではなく、自然環境によって常に変動していきます。
そんな細かい自然環境の変化を調査・記録し報告書としてまとめるのも自然保護官の仕事です。

国家公務員試験に合格をしたのちに採用試験を受けます

自然保護官となるためにはまず国家公務員試験に合格することが大前提となります。
国家公務員総合職試験造園職または一般職、あるいは国家公務員採用試験相当生物職や国家公務員一般行政職に合格をすることで配属をされることができるようになります。

しかし自然保護官という仕事は募集人数が決して多い仕事ではなく、毎年かなりの狭き門となっているのが現状です。
任期は2~3年となっているので、時期を合わせて異動申し込みをしていくことで就職できるチャンスが広がります。

ただし注意してもらいたいのが、自然保護官の仕事は必ずしも現場仕事ばかりではないということです。
自然保護のための仕事とはいえ、配属はあくまでも国家公務員としての仕事になりますので実地調査とともに資料作成や報告書の作成をしていかなければいけません。

一日の大半をデスクの前で過ごすという自然保護官も多く、もっと自然界に直接的に携わる仕事をしたいと思っている人材も多く見られているようです。

12月 18th, 2017 by