麻薬探知犬ハンドラー

税関で大活躍の麻薬犬を扱う仕事

麻薬探知犬ハンドラーとは、空港内で持ち込まれる荷物の中に麻薬が含まれていないかということを調査するための犬を扱う仕事です。

「ハンドラー」という言葉はドッグショーなどで犬たちに指示を出す人の名称としても使用されていますが、麻薬探知犬を扱うというハンドラーの業務内容はそうしたエンターテイメント業界とは全く異なるものです。

まず「麻薬探知犬」とはどういうものかということから説明をすると、空港などの税関で1979年から採用されるようになった麻薬の持ち込み防止のための犬です。

もともとは米国を始め犬の鋭い嗅覚による探知能力を麻薬発見のために使っていたので、それをやや遅れる形で日本でも導入するようになったというわけです。

現在では麻薬探知犬は全国に約120頭いるとされており、全国各地で麻薬の密輸入を防ぐための活動に携わっています。

麻薬探知犬ハンドラーは将来の麻薬犬候補の犬たちとともに養成センターで生活をし、最終的に試験に合格できた犬とともに現場に出動して業務にあたっていくということになります。

麻薬探知犬ハンドラーになるためには

麻薬探知犬ハンドラーは仕事をする場所が限られているので、就職をするためにはまずは国家公務員試験を受けて合格し税関に採用される必要があります。

意外かもしれませんがまずは公務員という立場ありきでそこから本人の希望や適正によって麻薬探知犬ハンドラーとして活躍できる部署に配属されていくことになるのです。

国家公務員試験を通り税関の採用試験にパスしたあとで麻薬探知犬ハンドラーとしてのトレーニングを受けてから晴れて実際のトレーニングに携わることができます。

先にきちんと理解しておいてもらいたいのが、麻薬探知犬ハンドラーというのはペットショップの店員のように「犬が好き」といった気持が強い人に向いているわけではないということです。

麻薬探知犬というのは国を守るための重要な任務をする犬なわけですから、自分のペットのようにかわいいからいい、といったように甘くしつけることはできません。

むしろその時々の犬の気持を理解して、最も高いパフォーマンスで麻薬発見ができるように管理指示できる人にこそ向いているといえます。

ですのでしっかり犬という生物の基本的な性質を理解するとともに、それを冷静に把握して利用していくことができるというスキルが求められてきます。

麻薬探知犬の主な就職先

先に説明したように、麻薬探知犬ハンドラーの就職先は全国にある税関という非常に限られた場所だけになります。

しかしいくら生物学や獣医学を専攻してきたという人であっても、いきなり麻薬探知犬ハンドラーとして配属をされることはありません。

まずは千葉県成田市にある「麻薬探知犬訓練センター」で数ヶ月の研修を受け、そこで犬を訓練しながら実務を学んでいくことになります。

難しい訓練をくぐり抜けたパートナー犬はともにそれぞれの都道府県にある税関に配属され、巡回をしながら麻薬の持ち込みがないかということを調査する役目をしていきます。

12月 18th, 2016 by